総額表示で値上げと感じさせないやり方

おはようございます! 税理士の太田啓之です。

前回のブログ(イチ、キュッパ+税は、使えない?)で

総額表示の義務化について紹介しました。

その義務化から13日あまり経過したわけですが、

大型スーパーやドラッグストアなど行ってみても

それほど対応がなされているわけではなく、

あいかわらず

「ビール998円 税込1,097円」

などという表示がなされておりました。

しかも、税込価格の文字が小さい。

ちょっと期待して値札を見て回ったのですが、

さすがに、いきなりすべてを税込価格に変えるのは、

できなかったのでしょう。

これから徐々にということで。

そもそも問題なのは

しかし、

そもそも、消費税率10%という重税が悪い。

商品価格の1割の税金って。

冷静になって考えるとその負担感はとんでもなく重い。

91,000円のものを買ったら税込で100,100円ですよ。

桁違いですよ。

これが総額表示にされると

お客様側からすると消費税を負担している感覚がなくなってしまい、

ただ単に商品の値段が上がっただけのように見えて、

「値上がったな」と感じてしまう。

たとえ税込表示になったことを頭では理解していても

この値上がり感が厄介なもので店の売上げを大きく左右させてしまう。

そもそも、値上がったという感覚は、

お客様側が元の値札の値段を知っているからおこる現象である。

同じリンゴが

「98円+税」から

「108円」と表示されれば、

当然「なんか高くなったな」思われるわけです。

ひいては、「前と比べてなんとなく高い感じがするから、

今日のところは買うのをやめておこうかな」という思考になり、

売れなくなってしまうことも。

総額表示の義務化の対応策

このような状況に対して対応策がないわけではありません。

それは、新商品、新サービスを提供することです。

たとえば、

いままで店に並べていなかった商品

7色リンゴを「298円」と表示して店頭に並べても

値上がったかどうかという判断はつきません。

もちろん、7色リンゴがリンゴとして高いか安いかの判断はされるのですが、

少なくとも「前と比べてなんとなく高くなったから買うのをやめよう」という

判断をされることはありません。

つまり、新商品、新サービスを提供できれば、

税抜価格との値段の比較をされることはなくなるのです。

堂々と税込価格を表示することができます。

これは便乗値上げではありません。

便乗値上げは、まったく同じ商品を総額表示の義務化とともに値上げすることです。

「100円+税」で販売していた商品を「118円」で売ったりすることです。

ただ、これが別に悪いということではありませんが。

いきなり新商品、新サービスといわれても難しいかもしれません。

なにも全部いきなりゼロから商品を作り上げる必要はないのです。

いままで売っていた商品やサービスにちょっとつけ加えるだけでもいいのです。

既存の商品を他の商品と組み合わせて、新サービスを提供する方法も考えられます。

極端な話、商品名・サービス名を変えるだけでも、

包装パッケージを変更するだけもいいかもしれません。

総額表示の対応だけでなく

実は、この新商品、新サービスを導入という対処法は、

今回の総額表示の義務化だけに限った話ではなく、

消費税率が上がったときにもとられた対応策です。

なにかの参考にしていただけたら幸いです。