67歳以上生きる自信があるならば

付加年金制度について検討してみた

正式名称は「国民年金付加年金制度」

以前、雑誌か何かで

国民年金に加入している人に向けたサービス的な制度

みたいなことが書いてあるのを見かけたことがあったので、

気になっていたので調べてみた。

付加年金制度とは

要は国民年金の上乗せ保険である。

国民年金に加入している人だけが適用される制度で、

将来受け取るだけ年金を少しだけ増やしてくれるというものである。

ほんとうに少しだけだった!

制度の説明をパンフレットそのままに

国民年金の一般保険料に加えて付加保険料(月々400円)を納めると

老齢基礎年金に付加年金が上乗せされます。

付加年金の年金額は、200円×付加保険料納付月数となります。

付加保険料の納付のご案内 日本年金機構 ( http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150331-03.html

だそうだ。

つまり、1年間この付加年金に加入して付加保険料を支払った場合

200円×12=2,400円

年間2,400円が国民年金に加算されて貰えるという仕組みである。

2年間掛け続けると4,800円

5年で12,000円

10年で24,000円

40年で96,000円

結局長く払い続けていればそれだけ多く貰える。

毎年96,000円余分に年金が貰えるのは悪くないが、

月にして8,000円アップ。

これが多いとみるか少ないとみるかは本人次第……

いや、少ないだろう。40年もかけいてるのに!

この付加年金制度は国民年金の上乗せと考えると、

国民年金基金と似ている。

ただ、月々の支払額が国民年金基金とは

比較にならないほど月々の負担額が少ない。

そのかわり、もらえる年金も微々たるものでしかない。

ちなみに国民年金基金に入っていると

この付加年金制度には入れないらしい。

付加年金はいつからもらえるのか?

パンフレットにはそんなことどこにも書いていない。

一番重要なことが完全に抜け落ちている、

支払う気があるのだろうか?

調べてみると

この付加年金制度は国民年金の老齢基礎年金と連動しているため

65歳から貰えるそうだ。

連動しているということは、

老齢基礎年金の支給がないと付加年金の支給も無しということになる。

つまり、支給年齢が今は65歳だけど

これが70歳から支給されるということに。

法律が変ってしまったら付加年金の支給も

70歳からの支給となるということである。

トクするのかソンするのか

400円支払って、

将来200円を生きている限り貰い続けられるというものである。

よって、パンフレットでアピールしているように、

2年で元が取れると言われればそうに違いないのだが、

果たしてこれはどうなんだろう。

結局のところお得なのか?

付加年金は定額のため、物価スライド(増額・減額)はありません。

ということなので、

得に運用してくれるわけでもなく、利息も支払われるわけでもなく、

将来の世の中の物価状況に合わせて増額も減額もせず、

「200円×付加保険料納付月数」を支給してくれる制度である。

その物価変動を考慮に入れる必要がある。

つまり、今の200円と将来の200円とでは価値が異なる。

とにかく現在の日本では色々な物価が上昇している。

消費税もいままでのように8%のままではいられないだろう。

つまり現在200円で買えていたものが、

20年、30年先では200円では買えなくなってしまう可能性がある。

現に消費税があるので今現在216円で買っていたものが、

消費税が10%になるとまったく同じ商品であるのにもかかわらず

220円払わないと買えなくなってしまうのである。

ただ、年金が貰えるときに物価が

下落していたら得するのだろうけど。

2年で元が取れるということなので、

67歳まで生きる自信があれば数字的に得をするのだが、

物価上昇のリスクを考えると

経済的に必ずしも得をするというものでもない。

また、支払った金額の全額が社会保険控除の対象になり

節税をしたような気にもなるのだけど、

逆に年金の給付を受けるときには

所得税、住民税、介護保険料などの課税対象となるので、

税金がかかってしまった場合には

節税した分がそこで帳消しになる可能性もある。

収入が国民年金だけならば、今のところ税金はかからないだろうけど、

将来どうなるかは誰にもわからない。

まとめ

しかし、なぜこのような制度をつくったのだろうか。

付加年金を追加で加入すれば、

国民年金だけの人と比べて生活がかなり安定すると

いうほどのものでもないだろうし、

役所的には1円でも多くの資金を獲得すればそれでいいのかも知れない

それともこの付加年金を入り口として

国民年金基金への加入者を増やすための入り口的な位置づけだろうか。

ただ、この付加年金は国民年金基金と違っていつでもやめることが可能であるため、

(付加保険料納付辞退申出書を提出することにより辞めることができる)

国民年金基金に切り返しやすいのだ。

結局、本当に得をするかどうかは本人次第、

長生きをすればするほど得をするようだ。

ただその得する金額は少ないと言わざるを得ない。

もう少し掛金の増額をするとかなんとかならないだろうか。

参考サイト

付加保険料の納付のご案内 日本年金機構

http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150331-03.html

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