日用品の買いだめのデメリット

ニュースなどで様々な日用品が値上げすると報道されている。

4月からは、電気代、保険料、煙草、市販タイヤ、オリーブオイル、小麦粉など

5月からは、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンタオルなど

6月からは、郵便はがきが52円から62円に値上げ。

実に色々なものが値上げされるのだが、そこですぐに思いつくことが「買いだめ」である。

当然のもっともな話だ。

高くても安くても性能がまったく同じものであるならば、

安いうちにまとめて買っておけば、高い値段で買わされずに済むというものである。

しかし、本当に買いだめをしておけば得をするものだろうか。

 

買いだめのメリットは上記に述べたとおり、

値上げ額の分だけ儲け(利益)になるというもので、買えば買うほどその儲けは増えていく。

では、買いだめのデメリットはいったい何だろう。

会計的、企業的視点で考えてみた。

 

1. スペースの問題

大量に買いだめしておけば、当然それを保管する場所が必要となる。

煙草みたいな小さいものならともかくティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンタオルはそれなりに場所を取る。

それなりの敷地を有していれば保管するスペースに問題はないが、アパートやマンションなどの面積が小さい家に住んでいるのであれば、そのぶんだけ生活スペースが狭くなってしまう。

大量のティッシュを置くために高い家賃の支払いや住宅ローンを組んでいるようなものになってしまう。

 

2. 破損の問題

物品を買いだめしたときにはあまり発生はしないが、食料品などを思い浮かべてもらえば話が早い。

食料品を大量に買い込んだはいいが、結局食べることなく賞味期限、消費期限を迎えてしまい、泣く泣く捨てる羽目になってしまうケースである。

物品の場合でも、何らかのトラブルで蓄えておいた物が台無しになってしまうケースが想定される。

うっかり水に濡らしてしまいトイレットペーパーをダメにしてしまうとか。火災により燃えてしまうなど。

 

3.盗難・横領の問題

一般家庭でこのような問題が生じることはまずないだろうとは思うが、

蓄えておいた物品が盗まれることによってなくなってしまうこともある。

日用品を盗んでいく空き巣はいないかもしれないが、

たくさんあるとわからないだろうと勝手に思い込んで持って行ってしまう人がいるかもしれない。

 

4.陳腐化の問題

陳腐化とは、流行遅れになってしまった商品とか、新技術の発明により、まったく見向きもされなく使われなくなってしまった商品などをさす。

買いだめのケースに当てはめると、「飽きてしまう」ということである。

ティッシュペーパーなどに流行などないかもしれないが、他のメーカーの新製品が気に入ってしまい、買いだめしておいた商品に飽きてしまうことがある。

そうなると今まで買い込んでいた物を使わなくなってしまい、いずれは何らかの方法で処分する必要が出てくる。

結局お金を無駄にしてしまったということになりかねない。

 

5.使用頻度、使用量の増大

たくさんあると思っていると大切に使わなくなり、多く使ってしまうことになりかねない。

残りのストックが少なくて、すぐに店まで買いに行けない状態であるならば、少しずつ丁寧にギリギリ利用できるまで粘って使うものだが、

まだまだ倉庫にたくさんあるとわかっている場合、遠慮なくどんどん使用してしまうのではないだろうか。

結果、消耗スピードが早くなり、ストックがなくなってしまいすぐに買い足すことになってしまう。

値上がり分で儲けた利益は帳消しになってしまう可能性がある。

 

6.お金の問題

高くなる物を安く買うのだから、お金の問題など生じるわけはないと思われるかもしれませんが、

大量に買うわけなので当然のことながらまとまったお金が必要となります。

300円のティッシュが5月から330円になるからと10個買いだめしたとすると3,000円先にお金が出ていってしまいます。

毎月もらえる給料をすべて生活費などに当てており、余るお金が一切ないという、ギリギリの生活をしていた場合、その3,000円はどこから捻出するのでしょうか。

貯金などを取り崩して準備することでしょう。

仮に貯金が3,000円しかなく、そのお金を買いだめのために引き出したとしましょう。

そうなると貯金の残高は0円です。

その後、急に3,000円の臨時の町内会費を支払わなくてはならなくなった場合、そのお金をどこから準備したらよいでしょう。

毎月の給料は生活費ですべて消えます、貯金もありません。

買いだめをしなければ、ちゃんと3,000円は手元にあったのです。まさか町内会費をティッシュで支払うわけにもいきません。

5月から多少値上がりしたティッシュを購入したとしても30円だけ損するだけで、3,000円の貯金は守られるのです。

 

7.まとめ

企業経営されている方や、会社で備品管理、庶務業務を行っている方にはおなじみの買いだめによるデメリットです。

しかし、買いだめのすべてが悪いと言っているわけではなく、上記にあげたデメリットをクリアーでき、

かつ、それなりの利益(値上げ前後の差額)を確保することができると思われるならば買いだめもありである。

ただ、値上がり率が10%といっても、400円の10%で40円、それで大量に10個、20個と買い込んだとしても400円~800円の儲け。

企業経営的に数千個単位ならいざ知らず、一般家庭で買いだめたとしてもどれほどのものか、そのあたりを充分に考慮に入れて行った方がいいかもしれません。

生活を守るためによかれと思ってやったことが、裏目に出てしまい骨折り損になってしまっては意味がないですから。

 

画像の招き猫は、たまたま所長の机においてあった物を撮っただけで

買いだめした物ではありません。