本を買う前にてびきを読もう

説明会の講師をやってきました。

場所は、名古屋北税務署。

内容は、消費税関係。

これは税理士会の税務支援業務の一環で……

ようするに、税理士会から来た仕事である。

消費税関係の説明会の講師とは

もともと、この話は6月ごろにあったのだが、

梅雨が明けて夏が過ぎて残暑が終わりつつあっても、

実際に消費税の何を説明するのか、

どれぐらいの時間枠なのかなどの詳細は一切聞かされていなかった。

決まっているのは日程だけだった。

10月の上旬になってようやく名古屋北税務署の担当者と

打ち合せすることとなり、その内容が判明した。

説明会では、消費税法の全体の概要と消費税がからんだ帳簿の付け方などを

説明してほしいとのことだった。

スケジュールの流れは10時から12時の間の2時間で、

90分説明、残りの30分で質疑応答というものであった。

これは内容多すぎでは!?

説明会の対象者は、

来年から課税事業者になる(消費税を払わなければならなくなった)個人事業主ということで、

その方たちに向けてとりあえず納税義務者の判定から

課税売上高や非課税売上高について、

それぞれどのような取引が該当するかについて、

さらに一般課税、簡易課税制度を説明しつつ、

消費税課税事業者届出書の提出を促すアナウンスをして、

帳簿の付け方やこのたび10月からの軽減税率制度が始まるので区分経理のしかた、

さらには軽減税率制度の計算の特例(小売等軽減仕入割合、軽減売上割合、小売等軽減売上割合)、

簡易課税制度の届出の特例を説明してほしいとのオーダーだった。

話を聞いたとき90分でこれだけ盛りだくさんの話を説明できるだろうかと思ったし、

消費税法の知識がほとんどない方がその時間内で理解できるようになるか疑問に感じたが、

今回は消費税の全体の概要をつかんでいただければよく、

申告書の書き方や実際の税額計算までのくわしい話はしなくてもよいことなので、

それならなんとかなるだろうと気楽に思っていたが、

実際のところ、やっぱりなんとかなった。

実際の説明会の様子

実際説明会は、主に税務署で実際の配布されているてびき「消費税のあらまし」などを使いつつ、

ところどころホワイトボードを使って説明した。

とくに基準期間における課税売上高と

特定期間における課税売上高による

課税事業者の判定ところと、

一般課税と簡易課税のあたりは事例などを使って丁寧に説明をしておいた。

ここが消費税の肝となる部分なので、

ここさえ理解していればわからないことは部分的に税務署や税理士の無料相談などを利用すれば、

あとは自分で申告できるはず……だと思う。

感想

説明の巧拙はともかくとして、

消費税の概要はなんとなくつかんでいただけたとは自負しているのだが、

会場にお越しになった納税者の方に

アンケートを取っているわけでもないので

真偽のほどは定かではない。

それにしても、「消費税のあらまし」というてびきは非常に良くできているなと感心した。

これは本当にわかりやすくできている。

しかし、それはある程度基礎知識をもっている人間が思うだけで

そうでない人から見るとわかりにくいのだろうか。

カラーではなく白黒印刷だし。

ただ、「自分の力で消費税の申告をやってやるぜ!」という方は、

本屋でそれらしい本を買う前にまずはこの「消費税のあらまし」を

一読してから本屋に行った方がよいかもしれない。